生産性が高い人はどのように物事を整理して考えているのだろう?とか
自分の考えの質を高めたい!と思ったことはありませんか?
そんな人は頭の中で物事を考えるためのパターン的なものを知らないのだと思います。
生産性が高い人はどのように物事をみているのか、考えているのかを学んでいきましょう。
目次
問題を「解く」前に「見極める」
まず何か考え事をする時、とりあえず思いついたことを解決しようとしてはいけません!!
その問題が、本当に解決すべき問題なのかを見極めます。本当に解決すべき問題をイシューと言うこととします。
イシュー以外の問題を解きまくっても時間の無駄になったり、根本的な問題が解決しないので、まずはイシューを見極めます。
具体例を言えば、ラーメン屋がテレビや雑誌などのメディアに出て、お客さんが大勢来るようになった。
でも、新しいお客さんが大勢来るようになって、今まで来てくれていたお客さんがあまり来なくなるという問題が生じた。
こういった時どのように考えるかがポイントです。
今まで来てくれていた人をもう一度来るようにするために、一旦メディアの露出を少なくする。
と問題を解決しようとするのが悪い例です。
なぜ悪いかというと、ラーメン屋も利益を上げることが大切な目的となっているはずなので、メディアの露出を少なくすると利益自体も減ってしまいます。
なので、今までのお客さんが再び来るようになっても、少し時間がたったらまたメディアに出て、同様の問題が起きてしまいます。
ここで考えるべきポイントは、今までのお客さんが減ってしまった原因です。
今までのお客さんが減ってしまったのは、新しいお客さんが来たことで、中々ラーメンが食べれられなくなったからではないか?
本当に今までのお客さんだけが減っているのか?
このように原因を細分化して、本当に解決していく問題を考えていきます。
仮説を立て、仮説を証明するためのストーリーをつくる(ストーリーラインを組み立てる)
①イシューを分解する
次は、考えたイシューを分解していきます。考えたイシューの原因を細分化して、それぞれの原因を考えていきます。
例えば、先程のラーメンの例でいうと、3Cの観点などのフレームワークを使って考えるとよいでしょう。
3C「customer (市場、顧客), company (自社), competitor(競合)」のことです。
今までのお客さんが来ない原因を3つの大きな要素に分解して、それぞれの原因を考えます。(ラーメン自体が人気がなくなっている?自分の店の味が落ちている?他に人気店ができた?等)
②ストーリーラインを組み立てる
次に、細分化したイシューを、どのように説明すれば相手に伝わるかあを考えストーリーを作っていきます。
このストーリー作りの過程でよく使われれる構造が、ピラミッドストラクチャーと「空・雨・傘」型です。
ピラミッドストラクチャーは、結論を述べて、その根拠を述べるパターン。
「空・雨・傘」型は、課題の確認、課題の深堀り、結論を述べるパターン。
例、空がよく晴れている(課題の確認)、今の空の様子だと、雨が降らなさそう(課題の深堀り)、傘は必要ないな(結論)
ストーリーを説明するための、図や絵を考える
イシューを見極め、イシューを分解し、ストーリーを作ったら
ストーリーに、より説得力をもたせるためのグラフ等を作成します。
①軸を整理する
グラフを作成する時には、縦軸と横軸に何をもって来るかを考えなければなりません。その時に、原因と結果を意識して軸を決定しましょう。
②イメージを具体化する
自分が論点にしたい部分が具体的に説明できるように、グラフを作ります。
③方法を明示する
どうやってデータを取るかを明示します。既存の手法でデータを取るのか、新しい手法でデータを取るのかを示します。
実際に分析を進める
実際に分析するときも、重要度の高いものから分析する。
また、実際に分析を勧めていく上で思ったような結果が出ない場合があります。その時は、アプローチ方法を変えるか、他人に聞くなどして、解決策を見つけていきましょう。専門家の人に聞いても分からない場合は、その問題が解くことのできない、悪いイシューなのかもしれません。
伝えるものをまとめる
自分の考えたことを相手に正確に伝えるために、自分の作ったストーリーラインを再確認しよう。
相手に正確に伝えるためには、
相手に分かりやすく伝えるためには〜「1分で話せ」から学ぶ〜で書いているので参考にしてください。
まとめ
この本には生産性の高い人が考えていることが書いてあります。
特に重要なことが、問題を「解く」前に「見極める」ことです。
解くべき問題=イシューを見つけることが、最重要で一番時間を割くべきです。
皆さんも、なにか問題や課題に直面した時、一度立ち止まって、本当の問題は何かを考えてみてください。
今回参考にした本はこちら